Yelloween by veuve Clicquot

10月25日、ヴーヴ・クリコ プレゼンツ 『Yelloween』@ペニンシュラ東京。

さすが名門かつ最大手のシャンパーニュメゾンの煌めき。デカダンスと洒脱なセンスが、静かにマッシュアップされた空間。
仮面舞踏会をモチーフに、下世話にならない、いつもと変わらぬパリの遊び心。これもまた、シャンパーニュを楽しむ、シャンパーニュで楽しむ、というシャンパーニュの「SIDE A」。

シャンパーニュという土地で、真摯に寡黙に、厳しく自然とぶどうに挑むというストイックな精神性と、世界中で『飲むパーティアンセム』として花開き、マジックを生み出すのもシャンパーニュの精神性、とはシュワリスタ・ラウンジ開設以来、僕がずーっと言っていることだけれど、やはり「それ」を実感する瞬間。

台風が迫る中、雨と風の都心の夜景を見下ろしながらの、22時。贅沢にもグラスに注ぎ続けられるクリコ イエローラベル。おそらく1本分は軽く超えたあたりにDJがかけたのは、2013年のブライトスターAVICIIの「WAKE ME UP」。心と身体を揺さぶられる、人生賛歌のパーティーアンセム。

So wake me up when it's all over
When I'm wiser and I'm older
All this time I was finding myself
And I didn't know I was lost

Didn't know I was lost
I didn't know I was lost
I didn't know I was lost

パーティがあけて、朝になって、シャンパーニュのマジックから、自分に戻った瞬間。夢から覚めるわけではなくて、また、次の夢の時間へ。

シャンパーニュと向き合って何かを教えてもらう時間と、シャンパーニュと寄り添っていろいろなことを忘れることで、自分を取り戻す時間。どちらも、やっぱりシャンパーニュ・マジック。いつもよりヴォリュームをちょっとあげて、ちょっとだけいつもより遠慮という文字をはずす。煌びやかな中に身をおいて、ちょっとだけ、いつもより背筋を伸ばして胸を張って、心地よく自分を底上げしてみたりする。

こんな夜、やはり僕の選択は、ヴーヴ・クリコのような、世界をキラキラさせてきた大手メゾンの底力。