antalya, hello again 4 ANFAS phots of beuty’s


antalya, hello again 3 ANFAS phots

2014 FEB.19-20 ANFAS FOOD PRODUCT & BEVALEX @antalya turkey 


antalya, hello again 2 @ANFAS turkish wine experience

アンタルヤでの食とお酒の展示会。2日目のハイライトは、トルコワインのブラインドテイスト会。トルコワイン愛好家の協会的なところが主催。10アイテムのトルコワインをブラインドでチェックしポイントを付けるというもの。英語でのガイドがあるかと思ったが、言ってみればオールトルコ語。テイスティングシートのトルコ語については、前回の滞在と今回もアテンドしてくれたエスラさんが英語を書き添えてくれたのでなんとか理解。多様なトルコワインの個性を知ることはできたが、むしろそうなるとわかるのが、まだ造り手も飲み手も成熟したものではないのだな、ということ。個性がいろいろあるというよりは、まだ試行錯誤、もしくは試行錯誤まで至っていない、方向性が定まらないというか…最良、最適な選択がまだ見つかっておらず、その先にある個性の多様化、という段階ではないような気がする。

 

実際、今回の主催者側の方の30分近くに及ぶスピーチの大半は、世界共通の専門用語をひろえば、ガストロノミーともっと一緒に考えたほうがいい、といったスタイルの啓蒙であったり、ひとつひとつのワインのブラインドでの解説でも、初歩の初歩、といったもので、ローカルの参加者はプロ揃いだったけれど、日本の一般的な(愛好家ではなくワインはちょっと飲むよというような)方と大半はあまりかわらない、という印象も受けた。もちろんイスタンブールであったりエーゲ海リゾートというところでは、国際水準のワイン理解は進んでいると思うのだが、まだピラミッドの底堅い部分が形成されていないようにも感じた。

だが、ある意味で言うとそれがいい。頭でっかちではなく、これから伸びていく可能性をもっているということだからだ。生産者も愛好家も、これからトルコは面白くなると感じさせるものだった。そのためにはもっと国際的な市場の評価にさらされるべきだろう。大丈夫。今回試飲した中に、世界のどこにもない個性、しかも心地よく歓迎すべきワインがいくつかあった。逆に解説者も言っていたように「サンテミリオングランクリュの様な」という驚きをもったワインもあった。まだテロワールと何を創るべきかの組み合わせが見つかっていないからこそのケミストリーや発見の余地もまだまだたくさんある。

市場の形成が先か、評価が先か、そのあたりはまだ見えないところだが、旧約聖書の時代のワインの本場が、今、目覚める時。と考えると、その黎明期に立ち会えたのはひとつの喜びともいえる。一大葡萄産地であり、豊かな食文化の国。ガストロノミーの王国になるという可能性…。間違いなくポテンシャルは高い。

日本人の参加者は、僕と同行のプロデューサーだけ、ということでやはり注目されてしまったようだ。


antalya, hello again 1 @ANFAS

再びのアンタルヤは2014年2月18日~21日。2013年11月13日~19日、トルコのリゾートエリアとして発展を続けるアンタルヤにて開催された『ヘルス・ツーリズム展』の取材。あわせて現地のスパ施設の視察という機会。それからわずか3か月。今度は本業の分野である酒と食の展示会『FoodProduct』『Bevex』でのレポートがミッション。毎年幕張メッセでにぎわいを見せるFoodexと同様のイベントと考えていただければよいだろうか。さすが日本のFoodexとまではいかないが充分にトルコが食の王国であることを実感できるイベントだった。

トルコワインについての考察はまたの機会に…なのだが、不思議な感覚になるのは、この国のぶどう、ワインは、源流国にも数えられる、それこそ旧約聖書の時代から息づいているはずのものなのだが、こうした伝統の匂いが感じられないというか…今の造り手たちはすべてが、良い意味でも残念という意味でもまだまだこれからが正念場なんだろうと思う。地品種と国際品種(その国際品種と呼ばれるもののいくつもの源流がトルコ、イラン、グルジアなど黒海、コーカサスに広がっているというのもなんだか不思議)との付き合い方、自分たちの哲学と想いと、技術と成熟と、市場とのせめぎ合い、というところまで、まだ至ってはないのか、それはこれからなのか、という混迷に至る前の段階。国際的競争力という意味では、ワインそのものはなかなかよいものではあるのだけれど、パンチなのか洗練なのか戦略なのか、そのいずれもなのかまだまだ足りない感はある。
しかし、例えば社会学の教鞭を置きイズミルで、世界で勝負できるワインを造るために転身した上の写真の醸造家。野心的に世界を目指していこうとするワイナリーの姿がここにはあった。後に紹介するが2日目に開かれたワインテイスティングプログラムでも、こうした「世界標準」でのワイン~それは技術だけではなく、楽しみ方も含めてなのだが~という自我が生まれてきていることは間違いない。
なにせ、このままでもトルコワインはうまい。世界のどこにもない不思議なテイストもあれば、サンテミリオングランクリュのごとき洗練と熟成と強さがあるワインもある。無理に味を変える必要はなく、このままで存分に飲む側は幸せなのだが、だからこそ、より世界の市場でさらされて、これぞトルコワイン、というぶっとい幹のようなものをすべての生産者の力で作っていってほしいと願う。

実は…と語りだすことでもないのだが、トルコはお酒には寛容な文化だ。イスラム圏ではあるけれど、イスラム圏の中で政教分離を進め、バックボーンとしてのイスラミックカルチャーと、欧米的近代化、そこにアジアのホスピタリティが加わり、そのどの人生の喜びをも独特のミクスチャーでもっているという、実にユニークな国。さすがに日本のように飲みながら歩く、というまではいかないが、男性でも女性でも外食でお酒を飲むことは、都市部に関してはなんの問題もない。ビール、ハードリカーはどこでも手に入るし、どこでも飲める。残念ながらワインに関しては、「英語が多少でも通じる店=外国人が来る店=ワインが飲める店」という状況ではないかと推察するが、いずれにしてもお酒と食に関しては、非常に豊かな文化的背景と質量ともに豊かな環境にある。ウォッカ、カクテルへの関心も高い。

この日は縁あって、スイスの駐トルコ大使と一緒にいくつかのワインブースを回らせていただいたが、氏もトルコの食とワインについてのポテンシャルについては「とても高いものだと思いますよ」と語っていたが、まさに、ワイン単独での戦略も間違いなく必要なのだけれど、世界に打って出る、その前に国内でのワイン文化を花開かせるためには豊かな食文化との組み合わせは絶対的に必要なものだと思う。さすがにイスタンブールなどは進んでいて(この後実感するのだが)、すでにそこにインターナショナルな空気とのスタイリッシュな融合への道は進んでいた。おそらく外国人が多いリゾートエリアも同様に進んでいるだろう。こうした「かっこいい感」がもっと広がっていくためにも、より食文化との二人三脚は必要なのではないかと思う。展示会で感じたことを街で体感…というお話は、また後日。


Great cloud noise!

再びのトルコは、2月17日~24日。再びのアンタルヤと今度は初めてのイスタンブール。基本はワインと食のリサーチというミッション。その周辺情報として文化を探る…ということで、最初の話題はいきなり、「世界10大ダービーマッチ」ではないかと推察している、イスタンブールトライアングルダービーのひとつ、ガラタサライ対ベシクタシュ戦@ターク・テレコム・アリーナ。

今季リーグではもうひとつのイスタンブールのクラブ、フェネルバフチェの後塵を拝しているトルコナンバー1人気チームのガラタサライだが、この4日後に同所にチェルシーを迎えて、チャンピオンズリーグ決勝ラウンドの第1戦を戦うだけにここは…というようなフットボールの話はFACEBOOKなどでつらつらかくとして、ここでは、いかにフットボールがイスタンブールという町で影響のあるものなのか、というお話を。

この日の午前中。僕はイスタンブールの観光と生活がクロスオーバーする不思議な街角、スパイスマーケット(エジプシャンマーケット)を歩いていた。とりあえず一回り…というにはあまりにも複雑、混雑、広大なバザールを、とりあえず一回り。そこで声をかけられるのは、まずは、中国語でその次に韓国語。ニーハオー、アンニョンハセヨー。親日国と言うイメージだったのだが…という疑問についてはまた別のエントリーで(これについては面白いエピソードがありました)。ということで商売熱心な声はたくさんかかるけれども、それだけという感じ。それが一転したのは、露店で、ガラタサライのマフラーを買ったその瞬間から。もう一度マーケットを回ると…

商売関係なく、おおーーーガラタサラーイ!お前どこから来た?日本か?そうかー、ガラタサラーイ!急激な熱烈歓迎。おもしろいのは…
「おーー日本人でガラタサライか。写真とろうぜ。いいねえー。まあ、俺はベシクタシュファンだけどな」と、もはや、よくわからない歓迎っぷり。今日のダービーのチケットを持っている、というとあれこれ親切なアドバイス。「安全対策はしっかりな(ニヤリ)」(ベシクタシュファン)。
大体イスタンブールの大概のボーイズ(おっさん含めての総称としてのボーイズ)は、ブロークンな英語だろうと英語なんて関係なくトルコ語でも一方的にでも、フットボールは共通言語だ。イスタンブールの中でもかなりスタイリッシュな部類にはいる今回のオルタキョイのブティックホテル。スタイリッシュなイケメンくんスタッフたちも、僕がフロントに顔を出すたびにフットボールの話だ。日本人で少しサッカーが好きな人なら、こういえばいい。
「02の仙台でのトルコとの試合、われわれは負けたけれど素晴らしかった。ハカン・シュクルはいいな。リュシュトゥは素晴らしい。あとあのモヒカンの…」これでいい。イナモトとジーコの名前を出せば日本はいいな、ともいってくれる可能性は高い。

実際のスタジアムへ足を運ぶと…さすが欧州随一ともいわれるタークテレコムアリーナのクラウドノイズ。だが、熱狂だけではなく、こういってはなんだが、驚くほどサッカーへの理解度が深い。いいプレイへの拍手、ここぞというところのブーイング。そのすべてが選手のグルーヴと一体となっている。フットボール文化が頭ではなく血の隅々まで沁みこんでいるのだろうか。

2度のボディチェック、厳重に囲われ、一人が身をよじりながらではなければ入れない、まるで監獄のようなゲート。これは、実はアウェー側のスタンドだったから。とはいえこの日は、アウェーサポーターの入場禁止。スタジアム全員がホームのガラタサライサポーターという、今まで経験のない状況。この雰囲気の中でむしろ鋭い攻撃で優勢に進めていたベシクタシュのメンタルに驚愕だ。
スタンドでは、シーズンチケットを持っているというおじさんと、これほど応援と相手チームへの罵詈雑言のボキャブラリーがトルコ語にあるのか!と驚かされた、いや、それ以上にこの可愛らしさで??という少女とともに観戦。おじさんの的確な解説「あのウルグアイ人守護神はいいぞ」「スナイデルは今日はダメだ」「これからでてくるベシクタシュのポルトガル人プレイヤーは危険だ」が心地よいBGM。

試合後、帰りのタクシーの運ちゃんはトルコ語と固有名詞だけだが、熱くフットボールを語る。こちらも固有名詞だけだがそれでもボーイズ同士はなんだかわらないいいコミュニケーションが生まれる。見事にトラフィックプロブレムを回避した運ちゃんは一言。「この、車、フィアット。俺、シューマッハー、だろ」
ここでフットボールから話はF1に。お互いシューマッハーの今を気遣い、アロンソファンで一致。気分よくオルタキョイのホテル近くで下車。露店の強面の兄さんに声をかけられる。
「おーーガラタサライ、勝ったな!良かったな!まだ闘い続けたければこの先にベシクタシュファン集まってる店があるぞ。俺もベシクタシュファンだけどな(ニッコリ)」
そのユニフォームとマフラーを隠して歩いていく方がいいぞのポーズでアドバイス。

イスタンブールの多くのボーイズたちとコミュニケーションをとるなら、酒よりもまずはフットボールが、いい。


G.H.MUMM elegant, however, cheerful

G.H.MUMMのエキスパート・レンジという新しいラインが登場した。ブラン・ド・ブラン、ブラン・ド・ノワール、ブリュット・セレクションの3アイテムの総称。本国フランスでは2011年にすでにローンチされているが、フランス以外でこの3アイテムが同時に展開されているのは日本だけだ。ブラン・ド・ブランについてはすでに日本で展開されており今回の2アイテムで、いよいよ揃い踏みだ。
この件についての最高醸造責任者ディディエ・マリオッティ氏の詳しいインタビューは3月中旬にはシュワリスタ・ラウンジにて掲載予定なのでそちらを見ていただくとして、ここでは、2月13日のディナーでの歓談、14日のインタビューでの余談の中で印象に残ったことなどを書いていこう。

ディディエさんとお話しするのはこれが通算4回目。そこでいつも彼が強調するのは、どのアイテムであっても「飲み続けられるシャンパーニュであること」だ。この飲み続けられるというのは、いつでも期待に応えられる品質を維持するということよりも、飲まれる方がその日、その夜、その時に飲み続けたいと思うこと、という意味が強い。例えば今回のエキスパート・レンジ。ブリュット・セレクションについていえば、5つの名高きグラン・クリュ~アヴィーズ、クラマン、アイ、ブジー、ヴェルズネイのアッサンブラージュだ。複雑で重厚なものを造ろうとおもえばいくらでも造れたのかもしれないが、彼の選択は、「飲み続けられること」。複雑さとエレガントな軽快さの両立が、このワインの到達点というディディエさんの狙い通りの仕上がり。「複雑さについていえば、ワインのエキスパートたちがテイスティングの場で感じてもらえればいい。普段登場する場面ではとにかく楽しくなってもらえればいい」。

引き合いに出したエピソードは…これはシュワリスタ・ラウンジでの記事をお楽しみに。

ブラン・ド・ノワールに関しても、個性が強すぎるということで醸造チームの中でも賛否両論あったという2002年のヴェルズネイを、10年間の歳月(うち6年が熟成期間)を「かなり辛抱して造った」という経過を経ての登場。これもヴェルズネイのピノ・ノワール全開!圧倒的なパワーがあふれ出す!的なワインになってもよいものを、「フルーツの圧倒的なパワーをトゥマッチにしない」ことに注力し、静かな世界観の中からじわじわと魅力を醸し出して、長く、いつまでも飲めるワインにした。僕自身のテイスティングコメントのタイトルは、「静寂の中のスペクタクル劇」なんてものにしたけれど、確かに彼がいうところの「暖炉の前で旧友同士で人生についての議論を戦わせる。ゆっくりと時間をかけて」というシーンが思い浮かぶ。

考えてみれば最初のインタビューから、ロゼも、コルドン ルージュも、ディディエさんは一貫して、ポジティヴな場面、ポジティヴなエネルギーで、とにかく飲み続けられるワインを造りたいという意思を発散していた。G.H.マムが勝利の瞬間に分かち合うシャンパーニュ(F1のポディウムはその象徴だ)であることを、醸造責任者は常に考え、体現している。「明日の心配は明日考える。皆さんに幸せになっていただくアイテムを造っているんだから自分がポジティヴじゃないとね」と微笑む。

「シンプルに考えるということはとてもポジティヴ。でも、それが難しい」。ふとディナー中にもらした一言は、この日のディナーの場であった『エスキス』の料理に対する賛辞ではあったけれど、きっと、それはディディエさん自身が毎日感じている苦悩の吐露だったのかもしれない。コルシカ出身ということがどこまで彼の発想に影響を与えているのかはわからないけれど、それでもなお、明るく幸せで飲み疲れないという気高くエレガントなシャンパーニュを造り続ける、その変わらぬアティチュードに、共感してしまう。尊敬すべきワインメーカーであると同時に、ディディエさんは僕にとってはその姿勢を共感できる尊敬できるクリエイターなのだ。

エキスパート・レンジは決して(財布という点含めて)入手しやすいシャンパーニュではないが、ポジティヴなエネルギーを体の隅々にまで行きわたらせてなおエレガントなシャンパーニュらしい幸せを体感できるアイテムであることは間違いない。世界最高峰の合法的な媚薬がベル エポック ロゼだったり、ドン ぺリニヨン エノテークなら、こちらは世界最高レベルのエレガントなエナジードリンク。ディディエさんとグラスを傾けながら話す時間は、自分の明日へのエネルギーチャージ。とにかく気に入ってしまったブラン・ド・ノワールを飲む時間も、おそらく同じことになるのだろう。


Boys are link the food

若い世代のソーシャルアクションは、多少、青くて、熱くて、思いつきで、いいんじゃないかと思う。僕らの様な世代になれば、リスクを背負ったり、回避したり、利用したりするという最初の1歩があって、それはそれで大切なことなのだけれど、それは僕らがやればいいことなのであって、理想や思いをそのままぶつけるようなことがあってもいいんじゃないかとも思う。なんといっても体力があって恐れ知らずのうちにやっておいたほうがいい。もちろんそこにはいろいろな人の我慢と好意があってはじめて成立することを、あとからちゃんと知ればいい。わがままが許されるのは、そこに、何かが生まれそうな期待感があるから。最近は単なる面白イベントではなく、僕から見ても、うらやましい勢いだな、と感じる若い世代のソーシャルアクション×イベントが増えているようにも思う。

純粋に若気の至りではなく、すでに経験を積んで、しっかりプランニングして、いくつもの商業イベントも成功させて…という2人が組むのだから、冒頭で書いたものよりもしっかり筋道を立てたイベントではあるけれど、そのエッセンスはやはり、「よし、やっちゃおうおぜ」。
『サルベージパーティvol.5~テーマはちょい足し』&『フーディストリンク2周年』
設立2年目を迎えた、気鋭の若手フードプロデューサーでありケータリングシェフである、フーディストリンク代表・高田大雅くんと、数々のイベントや店舗での食のプロデュースを手がけるトータルフードプロデューサー平井巧さん。2人はいままでも手を組んでいろいろなフードイベントを成功させてきたが、このサルベージパーティは、二人の「よし、やっちゃおうぜ」がそのまま実現してしまったイベントだ、と思う。

要旨はシンプル。

====

どこの家にもある、使い切れずにいる野菜や加工食品、調味料。このままだと廃棄されてしまう食材を持ち寄り、その「救い方」をみんなで探る。プロのシェフがあなたの目の前で、集まった食材によるメニューをその場で考案。完成した料理はみんなでシェアし、調理に使われなかった食材は希望者に持ち帰ってもらいます。

 

過去4回開催、参加者には食に興味のある方が多く集まり、高田シェフが目の前で調理するライブクッキングと、自分の持って来た食材がどんなメニューに使われるのかというワクワク感を楽しんでいただいています。あの食材にこんな使い方があったんだ!という驚きと発見は、とくに主婦の方に大好評!自分では思いもよらないシェフの技とアイデアを持ち帰り、家で試して2度美味しい。そんな体験ができるのがサルベージ・パーティです。

 

参加するには、家に眠る食材を持ち寄る必要があるので、冷蔵庫・キッチン整理にもなって自然とキッチンがスッキリ。余った食材を洗い出すことで、自分の買い物傾向について知るきっかけにもなります。
====

というもの。

5回目となる今回、MCという立場で初めて参加させていただいたのだが、楽しい会であると同時に2人の「よし、やっちゃおうぜ」にそれを支えて、一緒に楽しもうという人たちの微笑みが広がるいい会だった。それは確実に彼らがその想いをしっかり伝えきってきたからなのだと思う。

ライヴクッキングの実況は実に楽しかった。写真のような食材を高田シェフが組み合わせて即興で作っていくわけだが、こちらもプレッシャーをかける。例えば、偶然にもあった食材が、パスタ、たらこクリームソースのレトルトソース、刻みのりがあったとする。それはラッキーなことかもしれないがもちろんこちらは実況でプレッシャーをかける。
「まさか、その組み合わせで料理しないよね?」
終始、笑顔に包まれた会場は、2人の食に対する考え方、それはもっと楽しく食を考えようよ!という世界そのままだったように思う。

正直にいうと、若い世代の「よし、やっちゃおうぜ」イベントのお手伝いは時に、後味の悪いこともある。想いはいいが、感謝も努力も配慮も足りない、自分たちの満足感だけに終わるものがあるからだ。それでもなお、「よし、やっちゃおうぜ」はあるべきだと思う。ソーシャルアクションに関して言えば思い込みだらけで間違った危ないものもあるかもしれないけれど、それでもなお(繰り返しになるけれど)、「よし、やっちゃおうぜ」はあっていいと思う。その中で、いろいろな人の幸せな協力が得られて、参加者が幸せを持って帰れて、そして自分たちの想いを着実に残していくことができる。彼ら2人のソーシャルアクションイベントは、実に、素敵な「よし、やっちゃおうぜ」のカタチがあった。今後も期待しています。

↑左:平井さん、真ん中:高田さん、右:日本で唯一の出張専門バーテンダーとして僕ともいくつかのイベントをてがけた、まちゃさん。2人ももちろんプロだが、まちゃさんのようなプロ、そして同志ともいえる仲間たちのボランティア、理想を実現するための会場など、いろいろな支えを獲得するのも必要なこと。感謝、配慮、情熱。それが2人の持ち味か。