今、自分に合うワインを発見する会

キーワードは「うまい、まずい、たかい、やすい」ではなく、
「今の自分、が、心地よいワインを探そう!」

以前、実はワイン嫌いになったことがありました。
その時のワイン会は今でも苦い想い出。
ボルドーの某高級ワイン。当時26歳。初めて飲んだそのワインは、その時の僕には、ただただ苦く、シブく、重く。辛口じゃなくてこれ苦口とか渋口にしろよ、と心の中の悪態。その表情を察したのか参加者の中の一人のワイン通がこういった。
「はぁ~。この凄みが分からないとか、ダメだねえ」
すると周りの連中も一緒になって、嘲笑(まあ、こちらの被害者意識も強かったのかもしれないけど)。そしていわゆるよくある、何年の何と比べると的な自慢合戦開始。
「気持ちよくなりたいのに、凄みとかなんだよ」
と肩を震わせながらの夜。ワイン愛好家という人が嫌いになったことで、ワインも嫌いになった。そもそも、なんだよ、ワインって発音が嫌だ、とか、もう、坊主憎けりゃ状態。

それを払しょくしてくれたのが、シドニーでの1週間。
なんとワインがある時間、ワインと共に過ごす人っていうのは素敵なものなんだろう!
ハンターバレーでシラーを飲みまくり、「今の自分、が、心地よいワインはこれだ!」という発見。そこから少しずつ、飲む範囲を広げてみると…その場、その時間、一緒に飲む人との違い、さらに加齢していくことによって変わっていく好み…

豪州シラーから南イタリアへ、そしてボルドーに心のリベンジ。しかもサンテステフ。そこからサンジュリアン、そしてピエモンテ…赤まっしぐらかと思っていたところに表れたアルザス白からの白マイブームを経てシャンパーニュからの南仏…振り返ってみれば毎年毎年、その年を飾ってくれる自分にとってのワインが登場。今年は、ラングドックのプレスティージュ、ニューヨークのピノ・ノワールとアルゼンチンのマルベックに、中近東、特にキプロス(国だったり産地だったりぶどうの名前だったりが入り混じってすいません)。きっと来年、また自分の加齢や環境や発見で、好みがガラッと変わるかもしれない。そんな喜びがワインにはあります。

と、長々体験談を書いたわけですが、
結論としては、ワインの入り口はたくさんあるから、まずは、「今の自分、が、心地よいワイン」に気づくこと。そのワインが、どこの国で、どういうブドウで…とまずはそれだけがあればいいんです。そしてもうひとつ、「今の自分が、ちょっと心地よくないワイン」も知ること。そしてこのワインを嫌いにならないでください。マズイという一言で片づけず、もしかしたら将来好きになる日が来るのかなあ、とそんな気持ちで。
その2つのワインとまずは出会うことで、そこから、いろいろなことが見えてきます。お店に行っての相談、酒屋さんでの相談。まずはそれだけあれば、あとはそのプロの人たちが少しずつあなたのワインの世界を広げてくれます。ここではそのきっかけづくりになれば、と願っています。

というスタンスで行っているスタジオ14(キャトルズ)でのワイン会。
11月8日は、扉を広げるためのワイン会。

1本買った。口に合わないワインだった。ワインはこのリスクが高い。特にやや高めのワインの時。この会では一度にたくさんの種類(今回は6種程度+α)を口にすることができますので、この日だけで、その2つの方向性(今あう、今合わない)を見つけることができます。お酒を不味くする薀蓄ではなく、好みを見つけるためのヒントになる、楽しい会話の中で、扉を開いていただけるとうれしいです。

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11月8日(金)
19:15 open 19:30 start
23:00 close
白金高輪14
※白金高輪駅徒歩5分。詳細アクセスは参加者のみなさま個別にお知らせいたします。

会費:
グラスワイン 8種 6000円
グラスワイン 少量 8種 4000円
(少量は1杯30ml程度。まだワインがお強くない方向けにご用意しました)
共に軽食付き(ワインにあわせたおつまみプレート、パン、その他1、2品)
https://www.facebook.com/events/1432852316935765/?ref_dashboard_filter=upcoming