白金高輪14にて、1日遅れのボージョレ・ヌーヴォー会。
私が、東京のお出かけサイト『レッツエンジョイTOKYO』でてがけた、「ワインの目利きによるヌーヴォーガイド」で取材した3軒のおススメセレクトをご紹介。
銀座君嶋屋さんからは
ニューヨークタイムズ誌など世界のワインメディアから絶賛される
「ドメーヌ・デュ・ヴィスー ボージョレ ヌーヴォ レ・グリエ
「ルロワ ボージョレー・ヴィラージュ・プリムール」
ワイン・スタイルズさんからは
ボジョレー地区のビオロジック栽培のニュー・スターの1人
「ドメーヌ ジャン・フォイヤール」
ビオロジック栽培の樹齢60~100年のガメイを用いた心と体に
「フレデリック・コサール ボジョレー ヴィラージュ プリムール」
ボン・ルパ麻布十番店さんより
家族経営で収穫はすべて手摘み。丁寧に作られた珍しいロゼ!
「バラック ボジョレー ロゼ ヌーヴォー」
超少量生産。1700年代からの由緒ある生産者
「ポール・アンドレ ボジョレーヌーヴォー キュヴィエール キ
という6種類のワインをみなさんに楽しんでいただきました。参加された方はワインの経験値もさまざまで、ヌーヴォーを一度にこれだけテイスティングするのも初めての経験という方も。
今回のラインアップを楽しんだ結論としては、「何年に一度の出来」とか「瑞々しい印象」とか、正直なところどうでもいいんじゃないかと。というのも、これだけの作り手ともなると、ヌーヴォーの出来ではなくて、あくまでも、その作り手の今年の個性を楽しむというのが正解なんじゃないかと。
いわゆる世間でいうヌーヴォーというカテゴリーの中でのみ語るには惜しすぎる、素晴らしいロゼから始まったこの夜の6本、6の生産者は、ともに、今年のマーケティング的に喧伝される出来を表すフレーズには当てはまらない、重厚だったり、圧倒的な余韻だったり、美しさだったり、南仏を思わせるスパイス感に、まさかのトロピカル…と多彩な味わいと喜び。出来が良い年、悪い年。それはたしかにあるのだろうけれど、その年に、その生産者がどんなアプローチをしたのか、戦ったのか、喜びがあったのか?そここそがヌーヴォーを迎える楽しみなんじゃないか。シャンパーニュの偉大な02と挑戦の03.そのどちらも、生産者にとってはつらくて幸せな表裏一体。
騒ぐでもなく、冷めるでもなく。ヌーヴォーの日は、生産者の力と喜びと、その裏の汗と涙と笑顔の日々を、感じる日にしたい。